
お茶づくりの第一歩は土作りです。土が命です。
土を耕して堆肥をいれ、またその中に麦わらを切り込んで作ります。土のかたさを計る時に、鉄の棒を土に差し込みます。普通20cm位まで入り、そこから先は堅い土になっています。私の茶園の土は、スーッと1m位までは入ります。土がこれだけ柔らかいと空気が入り、茶の木の根の白根(毛根)が、元気づき養分を充分に吸い上げるようになります。まず、茶づくりは土作りが原点です。
次に茶の木です。新しく植えて6年目から茶摘みが出来ます。しかし私は、8年目になって初めての茶摘みをします。なぜかといいますと、確かに6年目でも摘む事はできますが、その年に摘む事により、木の生長が遅れます。その後の茶の質を考えますと8年目がベストです。また、8年目以降でも茶摘みは年に1回と決めています。
茶摘みは年に4回行うことはできますが、1回と4回では、茶の木に残るダメージの差がはっきりとわかります。茶摘みは年1回。これが茶の木を育てる上で最高です。
また私は、お茶は一番茶がお茶で、二番茶以降はお茶といわず、ただの葉っぱといいます。お客様にはおいしいお茶を飲んで頂きたいとの思いから、一番茶のみを使用しております。
お茶は5月2日の八十八夜頃に摘みできた新茶が、一番おいしい日本のお茶です。
私は、新茶を摘む約二週間前に新芽の上に藁をかけます。藁をかけるのは、昔は霜よけでした。昔のお茶はコクがありました。そこで私は考え、新芽の上に藁をかけて作ってみました。
できたお茶は、少しはおいしかったが思ったよりはよくありませんでしたので、父に聞きました。
父は、昔は藁を長い期間かけていたので雨が降り、雨のしずくが多かったと話してくれました。そこで、私は藁をかける時に藁の外側を外しているのを思い出し、その外側部分を水につけ、つけた水を茶の新芽に藁の上からかけてみました。
始めは1回かけていましたが、今は3回かけます。その結果、コクのあるおいしいお茶がようやくできるようになりました。
私の信念は、高くて旨いのは当たり前、安くておいしいのがよいお茶です。この信念は一生貫きます。
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